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手わざにより受け継がれた、祭祀儀礼に使う沖縄市の「晴れ着」
18世紀よりウスデーク(五穀豊穣を願う女性の祭り)やウマハラシー(馬乗り競争・男の祭り)、集落の娯楽などの際に晴れ着として使われた知花花織。旧美里村知花や登川(現在の沖縄市)を中心に伝わってきた織物技術だ。模様が縦方向に連続して浮く「経浮花織技法」や、刺繍のように糸を織り込みながら糸を浮かせる「縫取花織技法」による細かい模様が特徴。19世紀後半より、明治政府による同化政策の影響で、伝統的行事の衰退とともに知花花織も影を薄めていった。母から子へ、目で見て体で覚えて受け継がれた知花花織は、歴史的な文書に乏しく、先の大戦で途絶えてしまった。しかし近年、沖縄市の事業化により産業化が進んでいる。
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テーブルクロス、日傘、ストール…3種の繊維と100種の色彩で、日常を晴れやかにする生活雑貨を製作
ブロッサムクロス琉球では、商品の用途や使用シーンに合わせて知花花織の生地を織ることが可能。主に麻・木綿・絹の3種類を使用し、バッグやテーブルクロス向きの固めの生地から、繊細で上品なストールまで多様な商品を手掛ける。 さらに、伝統的な天然染料以外に、化学染料による華やかな色の糸も用意ができ、100色以上から組み合わせられる。どんな種類の糸を使っても、「点はな」と呼ばれる糸1本ごとに細かい模様が浮き出る、知花花織独特のワザは必見。 また、日々の使用で色落ちしないよう化学染料を使用するなど、使い手にも想いを馳せながら製作をする。せっかくの晴れ着や日傘が、使うたびに色落ちしては心も晴れない。 さらに、織のデザインに欠かせない「織物分解設計表」をイラストレーターで作成し、管理する。技術と想い、そして効率化も掛け合わせて、使い手に華やかな雑貨を届けている。
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鍛え上げられた伝統的技法に、自由なデザインを取り入れた布をつくりたい
ブロッサムクロス琉球の代表・伊波さんは独立以前、ファブリックに携わる仕事をしていた。友人からもらった芭蕉布(バナナの茎の繊維からつくる布)や、知人が家宝として大切にしていたトゥンバン(士族の夏の礼服)など、意外にも身近にあった織物がどういう技術で作られているのかを知り、自分で作りたいという気持ちが強くなった。 沖縄県伝統工芸指導所で8か月、知花花織研究会で3年もの間、織物のデザイン、糸の染色から機織りまで徹底的に学んだ。前日に完璧に染めた糸の仕上がりを見ては、「もっとうまく染めよう」と、どんな作業に対しても何十回も繰り返してこだわり抜いた。そのような姿勢を忘れずに、知花花織の伝統的な技法を受け継いでいる。 かつては紺地に赤と白しか使えなかった知花花織に、バラエティに富む色を取り入れるなど、自由な発想で商品づくりに励んでいる。
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風景
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