※商品の詳細につきましてはこちらからお問い合わせください。
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ガチマヤー(食いしん坊)がデザインした、県産材の器とカトラリー
五え松工房の宮良さんは商品を作る際、常に使う人の気持ちを考えてデザインしている。特に器やカトラリーは、料理と食べ物好きな宮良さんの感性をもとにこだわりぬかれたものばかりだ。「器のふちをどれぐらい削ると口当たりがよくなるだろうか?」「1回分のちょうどよいご飯の量を食べられるお椀を作ろう」「コーヒーやみそ汁など、何でも使える取っ手付きの器は、においが気になってきたから漆を塗ろう」・・・普段から自分で使いながら、日々改良を続ける。
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木の特長と塗装方法を掛け合わせ、使い手に合った商品を提案する
木の特長と塗装方法を掛け合わせ
使い手に合った商品を提案する五え松工房では、久米島産・沖縄県産の生木の特長を最大限に活かして商品を作り、使い手の要望や用途に合わせた塗装方法も提案できる。例えばチャーギ(いぬまき)の箸は、繊維に沿って縦に割ったものを成形していくが、水に強いため漆を塗る必要がなく、素朴な色合いとデコボコした素材の感触を楽しむことができる。琉球松は油分が多くて扱いにくく、さらに刃物が悪くなりやすいが、きれいな木目を持つのであえて器の一部として取り入れている。ほかにもイタジイ(椎)やタブノキ・・・など、泥染や漆塗り、鉄媒染、オイル仕上げといった塗装との組み合わせは無限大。木の持ち味を引き出し、顧客の希望や願いをかなえるモノづくりは、宮良さんの腕の見せ所だ。
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表札、機織り、扁額・・・地域の需要に応えながら高めた技術力
工芸指導所を卒業し、久米島で家具屋を開業した宮良さん。しかし、当初の注文は表札や機織りの道具、看板製作など。ある時は御嶽(沖縄にて、聖域とされる空間・祈りの場)にかける扁額のレプリカ制作にも携わった。現場に通って調査し、複雑に組んである額の隙間を覗きながら、頭の中で構造を考えて復元に取りかかった。今でも地域の人々のニーズに応えつつ、器・カトラリーの製造にも励む。久米島にある国指定天然記念物「五枝の松」。扱いが難しい琉球松までも加工できるようになる、という自分への宿題として、五え松工房は今日も木と向き合いつづける。
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風景